さて、プログラミング言語は何を勉強しようかな?
未経験からITエンジニアになるための学習を始める場合、どの言語からにしようかと悩む方も少なくないのではないでしょうか。
以前からPythonはプログラミング言語として人気だと言われており、プログラミング初学者がPythonから勉強し始めることは多い傾向にありました。
僕も、Python自体は使い勝手の良いプログラミング言語だという見解です。
しかしそれと同時に、未経験でITエンジニアとして転職を考える上では、Pythonは必ずしも優先すべき言語ではないとも考えています。
この記事では、Pythonが人気の理由や学習時の落とし穴、目標に応じた言語選び、学習を成功させるためのポイントなどについて解説します。
ぜひ、プログラミング言語選びの参考にしてくださいね。
異業種からITエンジニアになるには超実践型で学べる
1,000時間のカリキュラムを通して現場で必要なスキルを身につけられるので、しっかりと時間をかけてたしかなエンジニアスキルを身に付けたい方はぜひ、下記よりご確認ください。
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※1:RUNTEQ受講生のうち所定の学習を履行された方およびRUNTEQ Agent経由で転職活動を履行された方に関する就職率(2023年1月〜2023年6月のRUNTEQ統計より)※2:2023年8~9月に現役受講生を対象としたアンケート結果より
Pythonが人気の理由
Pythonの人気を物語るものとして、先月日経クロステックでもこのような記事がありましたのでご紹介します。
最も使っている言語は「Python」が2連覇、急上昇したのは「COBOL」
Pythonが初心者に支持される理由としては
などのようなものが挙げられます。
各項目についてポイントを絞ってお伝えしますので見ていきましょう。
初心者に優しいシンプルな文法
Pythonは他のプログラミング言語の「Java」や「C言語」よりも簡単に理解できるのが特徴です。
また、データ量は少なくて済みますし、文法がシンプルで読み書きが簡単なので初心者向きで習得がしやすい特徴があります。
たしかにPythonは、Javaに比べると変数にそのまま計算したい値を入れて足すコードを書くだけで足し算ができるからシンプルだな。
初心者向けのコンテンツが豊富
プログラミング言語の学習をする際にエラーが起きると解決できずにつまずくことがあるのですが、Pythonは学習情報量が豊富なので調べれば出てきやすいです。
また、Webコンテンツや本も充実しているので初学者でも学習しやすいのも特徴です。
汎用性が高い
Pythonは汎用性が高く、AIや機械学習、データ分析、AIを活用したloTの開発やロボット制御、Webアプリケーション、ゲーム開発にも用いられます。
また、ソースコードが読みやすく複数人で開発しやすいので、さまざまな企業のシステム開発に使われているのも大きな特徴です。
プラットホームが充実
Pythonは動作できる環境が豊富なので、好きな端末や環境で開発することができます。
このように主要OSで動かせるので、たいていのPC環境で実行できるのも強みです。
Pythonの主要な開発環境
- Visual Studio Code:他のプログラミング言語の開発環境としても広く利用される
- Jupyter Notebook:1つ1つのコードを実行して確認できる対話型ツールのため、初学者が始めやすい
- Google Colaboratory:Web上ですべて完結するようなツールがあるので簡単に学習を始められる
また、REPLやJupyter など、実際にコードを書きながら動作をすぐ確認できる環境なのも大きなメリットですね。
AI開発やデータ分析に適している
PythonはAIやデータ分析に特化したライブラリ(機能)が豊富に用意されているので、それを使用することで簡単にAI分析やデータ開発が行うことができます。
また、AI開発に関しては精度を上げるために調整が必要になるので追加学習が求められますが、データ分析はロジスティック回帰分析などが数行で行えるのでその点は強みです。
ほか業種と比べて年収が高め
その中でも、AI開発やデータサイエンティストなど専門的な知識を必要とする場合の年収レンジは600万円以上となり、より高くなるのが特徴です。
さらに、Pythonの需要は年々高まっているのでスキルを身につければさらに年収アップも可能です。
各プログラミング言語を扱ったエンジニアの年収相場
- Pythonエンジニア:400万円〜850万円
- Rubyエンジニア:300〜650万円
- Javaエンジニア:300〜700万円
- PHPエンジニア:350〜650万円
- C#エンジニア:350〜650万円
せっかく今から勉強をはじめるなら、年収的にも高い言語を学んだほうがいいというのはあるかな・・
Pythonが人気の理由が分かったところではありますが、実際には未経験からPythonを学ぶ際には気を付けていただきたい落とし穴が存在します。
次では、その詳細について見ていきましょう。
未経験からPythonを学ぶ際の落とし穴
良い点も多いプログラミング言語Pythonではあるのですが、未経験からITエンジニアを目指す人がPythonを学ぶ際に陥りやすい点をまとめてみました。
実務上ではPythonを書けること自体は評価されにくい
Pythonはさまざまな用途に使われており世界中で幅広く利用されているのですが、日本国内では実際にプロダクト開発を行うメイン言語として利用されているケースは少ないです。
そのため、まず開発実務につく上で学んでおいた方が良い言語としては
- Java + Spring
- PHP + Laravel
など、長年利用しているプログラミング言語に+フレームワークの方が採用する側としては評価しやすい傾向にあります。
自分自身がの経験や周りの人を見ていても、Pythonを書けること自体が直接転職に結びつくケースは少ないですね。
Pythonはメインの開発スキルにはなりにくい
もちろん、Python自体が書けることのメリットはあります。
しかし、Pythonやそのフレームワーク(Django、Flask、FastAPIなど)でフロントエンドからバックエンドまでをすべて開発するケースはほとんどありません。
どちらかというと
- パブリッククラウド(AWSやGoogle Cloudなど)やSaaSプロダクトで用意されているWeb APIを叩くためのバッチ処理を開発するために簡単なスクリプトを書いたり
- データ分析用途でアドホックなプログラムを書いたり
などの使い方をする方が一般的です。
データ分析系の用途を除けばSDK側でPython以外のプログラミング言語にも対応しているケースが圧倒的に多いため、Pythonを書けないと困ること自体は一般的にはあまりありません。
なるほど。じゃあ結局今からプログラミング言語を学び場合、何を選んでどういう感じで進めていけばいのかな?
このような悩みの声も聞こえてきそうなので、次からは未経験者が選ぶべきプログラミング言語と学習の方向性について解説します。
未経験者が選ぶべきプログラミング言語と学習の方向性
結論を先にお伝えすると
プログラミングとはどのようなものなのか
といった段階で、まずはPythonでプログラミングとは何かを学ぶこと自体は問題ありません。
そこから
- 具体的にITエンジニアはどのような技術を使ってサービスを開発しているのか
- どのようなスキルを持っていると仕事に就きやすいのか
などを意識する必要があります。
まずはPythonの習得から入って、自分が使いたいサービスや身に付けたいスキルを考えて学ぶ言語を変えていくイメージかな。
未経験者が選ぶべきプログラミング言語と学習の方向性についてまとめてみました。
- 国内で需要の高い言語(Java, JavaScript, PHPなど)を学習する
- Java:業務システムや銀行系アプリなど安定した需要がある
- JavaScript:フロントエンドからバックエンド(Node.js)まで幅広い範囲で使える
- PHP:中小企業やスタートアップのWeb開発で根強い人気
- 学ぶべきは「言語」より「基礎的な技術」と「応用力」
- Gitやデータベース、基本的なアルゴリズムの理解が大事
- 問題解決能力やチームでの開発経験が評価されやすい
- 実務に近いプロジェクトでのスキル習得の重要性
- 小さなWebアプリを作る、自分のポートフォリオとして公開するなど実績を積む
- チーム開発の模擬経験を得られるオンラインプログラムを活用する
チームでの開発経験をするためには、現職を活用する方法があります。
その具体的な方法やキャリアチェンジのやり方について詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
また、現職の環境でうまく実績が作れない場合でも、個人開発をして実績を作って技術ブログやnotionで公開するという選択肢もあります。
個人開発をすること、またその実績を技術ブログやnotionで公開することのメリットやそれぞれを始めるための具体的な方法についてはこちらの記事をご覧ください。
チーム開発の模擬経験を得られるオンラインプログラムとして、超実践型で学べる
1,000時間のカリキュラムを通して現場で必要なスキルを身につけられるので、しっかりと時間をかけてたしかなエンジニアスキルを身に付けたい方はぜひ、下記よりご確認ください。
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※1:RUNTEQ受講生のうち所定の学習を履行された方およびRUNTEQ Agent経由で転職活動を履行された方に関する就職率(2023年1月〜2023年6月のRUNTEQ統計より)※2:2023年8~9月に現役受講生を対象としたアンケート結果より
目標に応じた言語選びが成功の鍵
僕の考えとしては、最初にPythonを学ぶこと自体は悪くはありません。
ただ、目的としてITエンジニアへの転職を考えているのであれば、Pythonでプログラミング言語の基本を学んだら実務につながる経験を意識した言語選択をした方が良いでしょう。
Webアプリケーション開発だと、Ruby on Railsあたりから入るのがおすすめです。
インフルエンサーでRubyに対して否定的である人がたまにいます(海外ではPythonやGolangの方が実績があるなど)が、日本国内だと圧倒的にRuby on Railsでの開発の方が多いです。
また、JavaやPHPなども相変わらず需要があるため実務面を見据えた言語選択を行う場合は
あたりを選択肢として考えておくと良いでしょう。
Ruby on Railsについて詳しく勉強したい方は、専門実践教育訓練給付制度の対象講座である「Webエンジニア転職コース Ruby on Rails専攻」がある
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※1:RUNTEQ受講生のうち所定の学習を履行された方およびRUNTEQ Agent経由で転職活動を履行された方に関する就職率(2023年1月〜2023年6月のRUNTEQ統計より)※2:2023年8~9月に現役受講生を対象としたアンケート結果より
専門実践教育訓練制度が使えるんならお得だし、勉強してみようかな。
求人募集要項から需要のあるスキルセットを確認する
世の中にはいろいろな情報があふれています。
どの言語を選ぶべきか最も参考となる情報は
- 実際に世の中のサービスがどのような言語で作られていて
- また求人案件としてどの言語の需要が高いか
などを確認するのが確実です。
このような情報についてはJACリクルートメントなどの転職エージェントなどに登録して、自身の興味のある会社ではどのようなスキルの人材が募集されているのかを先に確認しておくのが良いでしょう。
未経験からの転職では、求人市場にマッチしたスキルセットを意識するのが重要です。
そのため、何を作りたいのか、どの分野で働きたいのかを明確にして学習内容を決めるようにしましょう。
転職活動では自己分析や企業研究など、ひとりで考えて悩んでしまうことは少なくありません。
そんな時はJACリクルートメントなどの転職エージェントを利用するのがおすすめです。
JACリクルートメントを使ってみた所感や評価について詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
まとめ|自分の目標に応じた言語選びが重要!
これまで、未経験からITエンジニアになるために学ぶ言語としてPythonが人気ですが、その理由や落とし穴、学ぶべきプログラミング言語や成功のポイントについて解説しました。
Pythonが初心者に支持される理由としては下記の点が挙げられます。
その反面、陥りやすい点としては下記のようなものもあります。
そういったメリット・デメリットを理解した上で、未経験からプログラミング言語と学習の方向性について考えたいポイントは下記です。
- 国内で需要の高い言語(Java, JavaScript, PHPなど)を学習する
- 学ぶべきは「言語」より「基礎的な技術」と「応用力」
- 問題解決能力やチームでの開発経験が評価されやすい
- 実務に近いプロジェクトでのスキル習得の重要性
Pythonを学ぶことは悪くないですが、ITエンジニアへの転職を考えるならPythonでプログラミング言語の基本を学んだら実務につながる経験を意識した言語選択をした方が良いでしょう。
Webアプリケーション開発だと、Ruby on Railsあたりから入るのがおすすめです。
Ruby on Railsについて詳しく勉強したい方は、専門実践教育訓練給付制度の対象講座である「Webエンジニア転職コース Ruby on Rails専攻」がある
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※1:RUNTEQ受講生のうち所定の学習を履行された方およびRUNTEQ Agent経由で転職活動を履行された方に関する就職率(2023年1月〜2023年6月のRUNTEQ統計より)※2:2023年8~9月に現役受講生を対象としたアンケート結果より
また、プログラミング言語選択の上で、求人募集要項から需要のあるスキルセットを確認するのも重要です。
自身の興味のある会社でどのようなスキルの人材が募集されているのかなどはJACリクルートメントなどの転職エージェントを活用して確認しておくのが良いでしょう。
JACリクルートメントの評価や口コミ、僕が使ってみた所感について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。