

ITエンジニアも若い時にいろいろ失敗とかって経験してるのかな?
僕はこの業界に身を置いて約15年ほど経ちますが、今となっては『穴があったら入りたい・・』と思うような失敗をたくさん積み重ねてきました。
今までの経験を振り返ると、失敗にはいくつかの種類があって
そりゃ、しょうがないようね・・
と思うようなことから
もっと事前対応の仕様があった、ダメでしょ・・
というものまでさまざまあります。
fabcross for エンジニアが2016年に行った調査によると、先輩社員の声としては
- 1度目の失敗はともかく、同じ失敗を2度は繰り返すべきではない
- 新入社員のうちにできるだけ失敗すべきだ。失敗を恐れず挑戦してほしい
といった具合に、『同じ過ちを繰り返すようなことはダメだけど、失敗を恐れすな』といった頼もしい声も、実は少なくありません。



そうだったんだ。先輩はそういった温かい眼差しで見てくれていたのかな?そうと知っていればもっと・・(遠い目)
この記事では、僕のキャリアの失敗談(しくじり)について書いてみましたので、反面教師にしてこれから未経験でITエンジニアになる方の参考にしてもらえれば嬉しいです。
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新人時代によくある失敗談
QBOOK編集部が実施した「エンジニアが新人時代にやらかした失敗談!」アンケートによると、回答が多かった順でいくつかご紹介すると
- 誤認識・うっかりミス
- プロジェクト管理・コミュニケーションの失敗
- 技術力不足によるミス
- 労働環境・自己管理
などがあります。
それぞれのあるあるポイントについて、もう少し詳細を一緒に見ていきましょう。
第1位:誤認識・うっかりミス
新人時代には誰もが経験する「うっかりミス」でとくに多いのが、データの取り扱いに関する失敗で、本番環境でのバグ混入や重要なデータの削除など些細な不注意が大きな問題に発展することがあります。
また、PCへの飲み物こぼしやUSBメモリの紛失といった物理的なミスも珍しくありません。
これらのミスは確認作業の習慣化やバックアップの定期的な取得により大幅に防ぐことができますし、とくに重要なのはミスを経験した後の再発防止策の実施です。



普段はBUを取っているのにその時に限って取れていなかったことも。大事なのは、ルーティン化するなどの対策を講じることだよな。
第2位:プロジェクト管理・コミュニケーションの失敗
新入社員にとって職場でのコミュニケーションは大きな課題となっており、とくに多いのが上司や先輩への確認不足による失敗です。
たとえば、独断での仕様変更や手順の理解不足によるトラブルなどが報告されていますし、プロジェクトの背景理解が不十分なまま作業を進めてしまい、納期やコストに影響を与えてしまうケースも少なくありません。
これらの失敗を防ぐためには分からないことは積極的に質問して、変更時には必ず承認を得る習慣をつけることが大事になってくるでしょう。



とくにリモートワークの場合は3割り増しでキツく相手に伝わってしまうので(肌感)、言葉尻を柔らかくする小さな気遣いも大事ですね。
第3位:技術力不足によるミス
技術者として成長途中の新人が陥りやすいのが自身の技術力を過大評価してしまうことで、「できます」と安易に返答したものの実際の業務では全く対応できず、プロジェクトに支障をきたすケースが少なくありません。
また、最新の開発手法に挑戦したものの基礎知識が不足しているため工数超過を引き起こすこともあります。
このような失敗を防ぐためには、自身の技術レベルを正確に把握して必要に応じて学習時間を確保することが重要になるでしょう。



心象を悪くしたくないと思うと、質問したくてもなかなかできない。変なプライドは捨てて、素直に教えを乞えるかは大きな分かれ目だな。
第4位:労働環境・自己管理
新社会人にとって仕事と私生活のバランスを保つことは大きな課題で、業務を抱え込みすぎて残業が続いたり突発的なトラブル対応で徹夜作業になったりするケースが少なくありません。
また、研修期間を短縮されて即戦力として期待される場合もあって精神的な負担が大きくなることもあります。
状況を改善するには、自身の業務量を適切に把握して必要に応じて上司や先輩に相談するようにしましょう。



無理をして一線を超えてしまうと、元に戻る(回復する)までに多くの時間がかかってしまいます。自分自身をちゃんと労わりましょう。
このように新人時代の失敗談は各々の胸の中にこっそりしまっているかと思いますが、僕自身を振り返ってもその時は自分なりに精一杯頑張っていたりします。
それでもミスをしてしまい、悩んで、解決策を自分なりに見出して試してみる。
それもダメだったら、再度考えて修正していく、毎日その繰り返し、です。
そんな昔のことに思いを馳せながら、次では、今の新人たちが仕事でどのようなことに悩んでいるのかについて見ていきましょう。
新卒入社エンジニアの仕事の悩み
出典:fabcross for エンジニア「仕事の悩みに関するアンケート調査」
fabcross for エンジニアが2019〜2022年に新卒入社をしたITエンジニア181名に実施した「仕事の悩み」に関するアンケート調査によると
- 業務スキルが足りない:32.6%
- 上司や先輩との人間関係:27.1%
- モチベーションが上がらない:23.2%
という結果でした。
業務スキルが足りないという点については、圧倒的に経験値が足りないことが自分でもわかっているが故に、よりもどかしいという心境なのはとても理解できます。
また、仕事の悩みでその多くを占めるのはこの、上司や先輩との人間関係です。
とくにコロナ禍でリモートワークが増える中で仕事のやり取りはSlackなどのチャットが中心となり、文字だけでやり取りをすることが増えました。
文字でのやり取りは普段以上に神経を使わないと誤解を招くことも多いので、その辺りで悩んでいる新人の方は少なくないのではないでしょうか。



面と向かって話せば些細なことでも文字でのやり取りだと、なんで!そんな言い方するんだ?とイラッとすることも結構あるんだよな・・
また、リモートワークはモチベーションの低下にも影響しており、先輩の働きぶりがなかなか側で見られず具体的な将来のなりたいイメージが想像できないのもその理由のひとつかもしれません。
今の悩める新人の実態もわかったところで、次では、僕の20代の頃の失敗談についていくつかご紹介をします。



『新人の頃はこんなことで悩むんだ』と参考にしてもらい、自分はこうならないように気をつけよう・・と思ってもらえると嬉しいですね。
ウリの新人時代の失敗談とは?
こちらでは、若かりし頃の僕がやってしまった失敗エピソードをいくつかご紹介をします。
それぞれ自分自身に当てはまるところがないかと、胸に手を当てながら読んでみてください。
若い頃(20代の時)仕事に集中しなかった
ウリの実体験 〜ITの仕事に集中しなかった〜
僕は新卒でSIerに入社して、その後は転職を繰り返してベンチャーやスタートアップなどいろいろな会社で働いてきました。
しかし、20代の頃は仕事をしながら税理士を目指しての資格勉強をしていたりとそこまで本気でITの仕事に取り組んではおらず、ITスキルや知識もさほど身に付かずに中途半端な状態で仕事をしていました。
その結果、事業会社で情シスをやっていた時に給与計算システムのリプレイスをした際に大きなミスをしてしまったことがあります。
30歳の中盤ごろになってようやく本格的にITの仕事に取り組み始めたのですが、どうしても基礎が固まっていないためアウトプットの質がなかなか高まりませんでした。
若い頃にちゃんとITの仕事に取り組んでいればもっと会社でもいろいろなことに挑戦させてもらえたと思いますし、そこでいろいろな経験を積めたと思います。
若い頃の時間の使い方はとくに大事にした方が良い、ですね。



若いうちは自分に何が向いているかを探す時期でもあるから、結果論として専念すれば良かったかもだけど、どこで判断するかだよなぁ・・
資格勉強に時間を使いすぎた
ウリの実体験 〜資格試験の罠にハマった〜
税理士や社労士などもともと資格試験の学習をしていた時期が長かったため、ITの仕事についてからも30代の中頃までは実務の学習より資格試験の学習に時間を使うことが多かったです。
IPAの情報処理試験などは学習して損する内容ではありませんでした。
しかし今考えると、そこに費やす時間があれば実務寄りのエンジニアリングに関するインプットをしていた方がアウトプットは圧倒的に高まったのに・・と思うことがあります。
正直、当時はそこまで考える余裕がありませんでした。
と言いますか、その頃はエンジニアリングがそこまで好きではなかったからというのが本音です。



これは分野に限らず資格試験あるあるで、資格試験の勉強をするうちにいつしか資格を取ること自体がゴールになるという恐ろしい罠が・・



自分で言うのもアレですが、資格試験の勉強を始める前に『なぜその資格を取ろうと思うのか』をしっかりと確認することですね。
専門分野を作ることができなかった
ウリの実体験 〜得意探しに苦戦した〜
ITの仕事をする中で、僕自身に向いている技術領域が何なのか早いうちに適性が見極められなかったことは今でも心残りです。
転職をする時に『何ができるか、何が得意か』と言われても経験してきたことをなんとなく話すだけで、とくにこれができます!みたいなものがありませんでした。
結果として30代の中盤で比較的需要がある技術分野に流れ着くことができて、技術スキルがあまりなくても仕事の希少性でなんとかやっていくことができました。
完全に結果オーライ!でしたね。
ITに限らず歳を重ねるほどより高い専門性や経験を求められるため、広く浅くの中途半端なキャリアになってしまった自負があります。
まあ・・それが良い方向に転ぶこともたまにはありますけど。



仕事でもなんでも、若いうち(初めてまもないうち)から『自分はこれが得意です!』って堂々と言える奴の方が少ない気もするんだが・・



でもとくに転職を視野に入れるならば、自分の強みがわかっていないとアピールできるものもできなくなりますね。
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思うように収入を上げられなかった
ウリの実体験 〜収入アップに苦労した〜
僕がこの業界に入った時はまだIT業界は全般的に3K職と言われていた時代だったため、そもそも給料のことなどは意識していませんでした。
しかし、若い頃にはITの仕事にちゃんと取り組まないまま中途半端な状態で転職を数回繰り返すことになったため、収入はなかなか伸びなかったです。
30代の中盤から後半あたりに奇跡的に需要のある技術分野の経験をすることができて、そこから会社員としてはそこそこの年収にはなりました。
ここでも、結果オーライ!ではあったかなと。
もっとしっかりと実力をつけた上で、ちゃんとITの仕事でアウトプットを出したカタチで年収アップできていればよかったと思っています。



キャリアアップもある程度計画的に進めていかないと、どっち付かずになる可能性も高いってことだよな・・



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持つべきものは人脈という宝
僕自身の失敗談についてもお話ししましたが、どんなに頑張ってもうまくいかないことやどうしてもモチベーションが上がらないことも少なくありません。
そんな時におすすめしたいのが、家でもない会社でもないサードプレイスで人と関わることです。
たとえば
- 出身大学のコミュニティ
- オンラインコミュニティ
- XなどのSNSでのコミュニティ
- バーやスナックでのひとり飲み
- 知人の紹介
など利害関係のないさまざまな境遇の人たちと話をすることで、リフレッシュしたり刺激を受けたり知見を増やしたりとさまざまなプラスの効果があります。
ITエンジニアに人脈作りが必要な理由や具体的な人脈の作り方などについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてください。



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飲み過ぎにはくれぐれも気をつけてくださいね!
まとめ|若い頃の失敗は糧。どんどん失敗をしていこう!
これまで、新人時代によくある失敗談や新卒エンジニアの悩み、僕の新人時代の失敗談や思うところについて話をしてきました。
最近の世の中の流れとして
失敗するとものすごく怒られるし責められる・・
出る杭は打たれる・・
といったように、一度失敗するとゲーム終了=詰んだ、といった感じで寛容さがなくなっているような重苦しい空気が蔓延しているような気がします。
たしかに、失敗しないように無難に対処するのも大事なのですが、行き過ぎるとなかなかチャレンジができない空気感になってしまい新しい風は起こせません。



日本でなかなか先駆的なビジネスが生まれにくいのも、こういった世の中の閉鎖的な空気感が大きな要因な気もするな・・
僕は言われなかったですが、だからここで皆さんにお伝えをします。
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